消費者金融各社は、融資のスピードを競ってきました。
ですが、即日融資を受けるためには、意外と障害があるものです。
振込みをしてもらうためには、基本的には銀行システムを使いますので、時間と曜日の制限があります。24時間365日振り込めるシステムも登場していますが、口座を選びます。
従来からある方法、専用カードの受取りも今でも便利です。ですが、自動契約機が近くにない人にとっては、結局カードを郵送してもらわないと、キャッシングができません。
カードを持つことで、家族に借金を知られるリスクもあります。
ですが、ここに来て第3の方法が登場しています。セブン銀行のATMで、スマートフォンを使ってキャッシングする方法です。
これにより、時間を気にせず、住む場所にも関係なく即日融資が受けられるようになったのですから、画期的な融資方法だといえます。
スマートフォンキャッシングを扱っている消費者金融は、プロミス、SMBCモビット、アイフル、レイクALSAです。
目次
【スマートフォンキャッシングの仕組み】
セブン銀行は提携金融機関も非常に多いものの、あいにくスマートフォンでのキャッシングは、提携金融機関ではできません。
それでもセブン銀行は、セブンイレブンを初めとして全国各地に存在します。セブンイレブンのない沖縄県にもATMがあります。ですから、キャッシングできなくて困るということは、ほぼありません。
スマートフォンキャッシングの仕組みと手順は、次の通りです。
1.消費者金融のスマホアプリを起動し、会員専用サイトにログインする
2.出金または入金をスマートフォンで選択し、金額を入力すると、カメラが起動する
3.セブン銀行ATMの、「スマートフォン出金・入金」ボタンを押す
4.ATMの画面にQRコードが表示される
5.スマートフォンでQRコードを読み込む
6.スマートフォンにワンタイムパスワードが表示される
7.ATMにワンタイムパスワードと暗証番号を入力する
8.ATMで出金または入金をおこなう
暗証番号で守られている点は、通常のカードを使った場合の入出金と変わりません。
【スマートフォンキャッシングの注意点】
スマートフォンキャッシングの際には、手数料が必要です。これは、スマートフォンだからではなく、セブン銀行を利用することに伴うもので、従来のカードによる方法で入出金する場合と変わりません。
ただ、カードでの入出金の場合、消費者金融の自社ATMほか、手数料無料の金融機関があります。これに対して、スマートフォンキャッシングの場合、手数料の発生しない入出金の方法が現状ないのです。この点ご注意ください。
手数料は、1万円までの入出金の場合は110円、1万円を超えると220円です。
細かい入出金を繰り替えますと手数料がかさみます。スマートフォンキャッシングの利用者でも、プロミス・レイクALSAではインターネットによる振込や返済が手数料無料でできますので、併せて利用しましょう。
また、各社とも1日のうちに1回、短時間ですがATMが使えない時間帯があります。
【スマートフォンキャッシングは、既存のローンのバリエーション 特別なものではない】
スマートフォンキャッシングは、まったく新たなキャッシングの仕組みです。
この点で、誤解する人もいるかもしれませんが、新たなローン商品というわけではありません。すでに振込みや、カードを利用して借入れ・返済をしている人でも、難しい手続なく、いつでもスマートフォンを使うことができるのです。
振込みで融資を受けている人が、急に土日祝日や、午後3時以降にキャッシングが必要になったとします。プロミスと三井住友銀行口座の組み合わせなど、銀行の時間外でも振込み融資を受けられる仕組みはあります。ですが、それ以外の方でカードを持っていなければ、月曜の朝まで待つ必要があったわけです。
このようなときにスマートフォンキャッシングは大変便利です。
一からカードローンを申し込む場合も、スマートフォンから申し込む必要があるわけではありません。SMBCモビット以外は、先にスマホアプリをインストールしてから申込みを始めることができますが、SMBCモビットでもスマートフォンサイトはあるので、この点大差ありません。
【スマートフォンキャッシングで即時融資】
スマートフォンキャッシングは、銀行の振込みシステムと、自動契約機に足を運ぶ手間の両方から解放される仕組みです。
お近くにセブン銀行があるという状況で、急いで融資を受けたいときには威力を発揮します。
たとえばレイクALSAの場合、20時までに新規の申込みと、アップロードによる書類提出を済ませた人であれば、審査に通過すればその日のうちにキャッシングが可能です。
まとめ
新しいキャッシングの仕組み、スマートフォンキャッシングについて見てきました。
カードを受け取る手間がなくなったことで、これから先の消費者金融を大きく変える可能性があります。
この方式が流行れば、自動契約機が一掃されてしまうかもしれません。そのぐらいのインパクトを秘めています。
セブン銀行から先に広がるかどうかは未知数ですが、今後のますますの発展が期待されます。